自己資本比率・流動比率・ROE・ROAの計算:決算書から業種平均と比べる

出典を再確認:2026年10月15日財務省 法人企業統計(財務営業比率の算式)/中小企業庁 中小企業実態基本調査(令和7年確報)

貸借対照表と損益計算書の数字を入れると、自己資本比率・流動比率・当座比率・ROA・ROEを出し、中小企業の業種別の平均と比べます。金額の単位は円・千円・万円のどれでもかまいません(すべて同じ単位で)。

数値を入れる

現金・預金+売掛金など
自己資本比率(全業種の平均と比べる)
35.0%

自己資本比率 = 純資産 ÷ 総資産 × 100 = 35.0%・全業種の平均 44.9%(平均より低い)

流動比率 150.0%(平均 190.1%)・当座比率 100.0%

ROA 5.0%(平均 4.8%)・ROE 10.0%(平均 7.1%)

売上高経常利益率 3.3%(平均 4.4%)

平均は中小企業(法人)の全業種・令和6年度決算(中小企業実態基本調査)

自己資本比率35.0%・流動比率150.0%・ROE10.0%

入れた数字と業種の平均(全業種)

指標入れた数字平均
自己資本比率35.0%44.9%
流動比率150.0%190.1%
当座比率100.0%—
ROA(総資本経常利益率)5.0%4.8%
ROE(自己資本利益率)10.0%7.1%
売上高経常利益率3.3%4.4%

※ 平均は中小企業庁「中小企業実態基本調査」(令和7年確報・令和6年度決算実績、法人企業)の業種ごとの合計額から計算。当座比率の平均は統計に有価証券がないため出していません。

業種別の平均(中小企業・令和6年度決算)

業種自己資本比率流動比率ROE
全業種44.9%190.1%7.1%
建設業49.4%209.7%8.2%
製造業49.3%208.5%6.2%
情報通信業54.1%237.2%5.6%
運輸業・郵便業36.9%186.2%8.3%
卸売業43.7%173.1%7.9%
小売業39.4%172.6%6.7%
不動産業・物品賃貸業38.4%183.4%6.6%
専門・技術サービス業66.9%221.4%7.0%
宿泊業・飲食サービス業31.0%190.7%7.9%
生活関連サービス業・娯楽業31.4%138.1%4.8%
その他のサービス業43.4%183.5%8.1%

計算式(財務省 法人企業統計)

  • 自己資本比率
    (純資産 − 新株予約権)÷ 総資本 × 100
  • 流動比率・当座比率
    流動資産 ÷ 流動負債 × 100、(現金・預金 + 受取手形 + 売掛金 + 有価証券)÷ 流動負債 × 100
  • ROA(総資本経常利益率)
    経常利益 ÷ 総資本 × 100
  • ROE(自己資本利益率)
    当期純利益 ÷(純資産 − 新株予約権)× 100

※ 法人企業統計は総資本・純資産に期首と期末の平均を使います。このページは入れた数字(期末など)でそのまま計算します。

自己資本比率・流動比率・ROEの計算ガイド:使い方と決算書の見るところ

決算書の数字から、会社の安全性と収益性を表す主な指標を出します。同じ業種の中小企業の平均が横に並ぶので、自社の位置がわかります。

こんなときに使えます

  • 決算が終わったあとに、自社の財務の状態を前期や業種の平均と比べたいとき
  • 取引先や買収を考えている会社の決算書に、ざっと目を通しておきたいとき
  • 金融機関との面談の前に、自己資本比率や流動比率を出しておきたいとき

使い方

  1. 「業種」で、自社にいちばん近い業種を選びます。
  2. 貸借対照表から「総資産(負債+純資産)」「純資産」「流動資産」「流動負債」「当座資産」を写します。
  3. 損益計算書から「売上高」「経常利益」「当期純利益」を写します。単位は円・千円・万円のどれでも、そろっていればかまいません。

計算の例

総資産50,000千円・純資産18,000千円の製造業の会社なら、自己資本比率は36.0%で、製造業の平均49.3%より低めです。流動資産30,000千円・流動負債20,000千円なら、流動比率は150.0%(平均208.5%)です。

一方、当期純利益1,600千円でROEは8.9%と、平均の6.2%を上回ります。純資産が少ないぶん、ROEは高く出やすいので、自己資本比率と並べて見ます。

気をつけたいこと

  • 総資産と純資産は、同じ決算期の貸借対照表から写します。期がずれると、比率が実際とちがってきます。
  • 純資産がマイナス(債務超過)のときも、そのままマイナスで入れられます。
  • 平均は中小企業(法人)の数字です。上場している大企業と比べる物差しではありません。

よくある質問

自己資本比率の計算式は?
純資産 ÷ 総資本(負債+純資産)× 100です(新株予約権があれば純資産から引く)。返さなくてよいお金で資産をどれだけまかなっているかを表し、高いほど財務が安定しています(財務省 法人企業統計)。
中小企業の自己資本比率の平均は?
中小企業実態基本調査(令和6年度決算、法人企業)の合計から計算すると44.9%です。業種で差があり、専門・技術サービス業が高く、宿泊業・飲食サービス業や生活関連サービス業は低めです。
流動比率と当座比率の違いは?
流動比率は1年以内に現金になる資産(在庫を含む)÷ 1年以内に払う負債、当座比率は在庫を除いたすぐ現金になる資産 ÷ 流動負債です。どちらも高いほど短期の支払い能力があります。
ROEとROAの違いは?
ROEは株主の資金(純資産)に対する当期純利益の割合、ROAは借入れも含めた総資本に対する利益の割合です。法人企業統計ではROAの利益に経常利益を使います。
業種の平均はどこから?
中小企業庁「中小企業実態基本調査」令和7年確報(令和6年度決算実績、2026年6月公表)の業種ごとの合計額から、法人企業統計の算式で計算しました(期末の値)。

出典と適用年度

適用年度:中小企業実態基本調査 令和7年確報(令和6年度決算実績)出典を再確認:2026年10月15日

財務省 財務総合政策研究所
法人企業統計における財務営業比率の算式(当座比率・流動比率・自己資本比率・総資本経常利益率など)
財務省 財務総合政策研究所
キーワードで見る法人企業統計「自己資本比率」
財務省 財務総合政策研究所
キーワードで見る法人企業統計「自己資本利益率」(ROE)
中小企業庁(e-Stat)
中小企業実態基本調査 令和7年確報(令和6年度決算実績)2.資産及び負債・純資産、3.売上高及び営業費用(2026年6月29日公表)

本ツールの計算結果は目安です。決算や申告の数字は、税理士・公認会計士などにご確認ください。

作成:計算24の運営者(AIを含むツールで作成し、主な数値は出典の計算例・早見表と照合するテストで確かめてから公開しています。公開後に運営者が内容を確認し、誤りは見つけしだい直します) このサイトの作り方

要点

  • 自己資本比率
    純資産 ÷ 総資本
  • 流動比率
    流動資産 ÷ 流動負債
  • ROE
    当期純利益 ÷ 純資産
  • 中小企業の平均
    自己資本比率44.9%・ROE7.1%