医療費控除の計算:いくら戻る?
医療費控除は、1年間に払った医療費が10万円(所得200万円未満は所得の5%)を超えた分を所得から引く制度です。年収と医療費を入れると、戻る所得税と翌年に減る住民税を計算し、セルフメディケーション税制とどちらが得かも比べます。
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計算の内訳
| 払った医療費 − 補てん | 300,000円 |
| − 10万円(総所得200万円未満は所得の5%) | − 100,000円 |
| 医療費控除の額(上限200万円) | 200,000円 |
| 戻る所得税(確定申告の還付) | 10,210円 |
| 翌年度の住民税の減額 | 20,000円 |
| セルフメディケーション税制なら(市販薬 − 12,000円、上限88,000円) | 0円 |
※ 給与だけの人の概算です(40歳未満・健康保険料率9.90%・賞与なしで社会保険料を計算)。生命保険料控除や住宅ローン控除などは入れていません。
※ 医療費控除とセルフメディケーション税制はどちらか一方しか使えません。住民税は翌年6月からの分が減ります。
所得税の還付 10,210円住民税の減額 20,000円医療費控除の額 200,000円
セルフメディケーション税制より医療費控除が得です。
年収500万円で医療費30万円なら、医療費控除で約3.0万円本サイトは公的機関ではありません。国税庁・全国健康保険協会・厚生労働省が公表している資料を出典として引用している、独立した民間のサイトです。
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年収・医療費別:戻る所得税+減る住民税の早見表
| 年収 | 医療費15万円 | 医療費20万円 | 医療費30万円 | 医療費50万円 |
|---|---|---|---|---|
| 年収300万円 | 7,553円 | 15,105円 | 30,210円 | 60,420円 |
| 年収500万円 | 7,552円 | 15,105円 | 30,210円 | 60,420円 |
| 年収800万円 | 15,210円 | 30,420円 | 60,840円 | 121,680円 |
※ 単身・40歳未満・保険の補てんなしの概算。年収が高いほど所得税率が上がるので、同じ医療費でも戻る額が大きくなります。
対象になる医療費・ならないもの
| 費用 | 医療費控除 |
|---|---|
| 病院・歯科の診療代、治療のための薬代 | 対象(風邪薬など治療の薬は対象。ビタミン剤など予防・健康増進のものは対象外) |
| 通院の電車・バス代 | 対象(自家用車のガソリン代・駐車場代は対象外。タクシーは公共交通機関が使えない場合だけ) |
| 入院の部屋代・食事代 | 対象(通常必要なもの) |
| 出産の分べん介助(助産師) | 対象(出産育児一時金で補てんされる分は差し引く) |
| はり・きゅう・マッサージ・柔道整復 | 治療のためなら対象。疲れを癒す・体調を整えるためのものは対象外 |
| 健康診断・人間ドック | 原則対象外(医師等に対する謝礼も対象外) |
※ 国税庁 No.1122 の一覧から主なものを抜き出しています。「病状などに応じて一般的に支出される水準を著しく超えない部分」が対象です。
申告のしかた
- 1年分(1月〜12月)の領収書を集め、医療費控除の明細書を作る(健康保険の医療費通知があれば添付して記入を省ける)。
- 翌年2月16日〜3月15日ごろの確定申告で提出する(会社員の還付申告は1月から出せる)。
- 所得税は申告から数週間〜1か月半ほどで口座に振り込まれる(e-Taxのほうが早い)。住民税は6月からの分が自動で減る。
- 領収書は5年間保存する(税務署から提示を求められることがある)。
医療費控除の計算ガイド:使い方と家族のだれが申告するか
1年分の医療費の領収書を集めたら、確定申告をする前に、どれくらい税金が戻るかをここで確かめられます。家族のだれが申告するか、セルフメディケーション税制とどちらを使うかを決めるときにも役立ちます。
こんなときに使えます
- 入院や出産、歯の治療などで、医療費が多くかかった年
- 共働きの夫婦で、どちらが医療費控除を申告するか決めたいとき
- 病院にはあまり行かず、市販薬をよく買った年
使い方
- 「年収(給与・額面)」を万円で、「1年間に払った医療費(家族の分も合計)」を円で入れます。
- 保険金や出産育児一時金などで戻ってきたお金があれば、「保険などで補てんされる金額」に入れます。
- 市販薬の領収書があれば「セルフメディケーション対象の市販薬」に入れると、どちらが得かが表示されます。
計算の例
家族の医療費が250,000円、保険で補てんされた額が30,000円なら、医療費控除の額は120,000円です。共働きの夫婦で、年収350万円の人が申告すると、戻る所得税と減る住民税は合わせて18,125円、年収800万円の人なら36,504円です。
年収400万円で医療費が60,000円、市販薬が40,000円の年は、医療費控除は使えませんが、セルフメディケーション税制なら4,329円の効果があります。
気をつけたいこと
- 年収が高い人ほど戻る額が大きいのは、所得税率の差によるものです。住民税の減る額は、だれが申告してもほぼ同じです。
- 所得税は確定申告をしてから振り込まれ、住民税は翌年6月からの分で減ります。一度に全額が戻るわけではありません。
よくある質問
医療費控除でいくら戻りますか。
医療費が10万円以下でも医療費控除を受けられますか。
家族の医療費も合算できますか。
セルフメディケーション税制と両方使えますか。
年末調整で医療費控除は受けられますか。
通院の交通費は対象になりますか。
出典と適用年度
- 国税庁
- No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)
- 国税庁
- No.1129 特定一般用医薬品等購入費を支払ったとき(セルフメディケーション税制)
- 国税庁
- 所得税の速算表(No.2260)
- 総務省
- 個人住民税の概要(均等割・所得割の標準税率)
本ツールの計算結果は概算です。正確な給与計算や税額については、勤務先の人事・経理担当者、または社会保険労務士・税理士にご相談ください。
税金のガイド
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