ブリンクマン指数(喫煙指数)の計算:1日の本数 × 喫煙年数
1日に吸う本数と、吸い始めた年齢・今の年齢を入れると、ブリンクマン指数(喫煙指数)を出します。禁煙治療の保険適用の条件(200)、肺がん検診の「重喫煙者」と喀痰細胞診の対象(600)に当たるかどうかもわかります。やめた人も計算できます。
ブリンクマン指数 = 1日の本数 × 喫煙年数 = 20本 × 30年(20歳〜50歳) = 600
パック・イヤー(1日の箱数 × 年数、1箱 = 20本) = 30
禁煙治療の保険適用の条件のうち「35歳以上はブリンクマン指数 200 以上」に当てはまります(ほかに TDS 5点以上などの条件)
600 以上なので、肺がん検診ガイドライン(国立がん研究センター)の重喫煙者に当たります(低線量CT検査の推奨グレード A。対象は50〜74歳、年1回)
50歳以上で 600 以上なので、市区町村の肺がん検診では喀痰細胞診の対象です(厚生労働省の指針。やめた人も含む)。ただし国立がん研究センターのガイドライン2025年度版は、胸部X線と喀痰細胞診の併用を推奨グレード D(対策型検診として実施しないことを勧める)としています
ブリンクマン指数 600(1日20本 × 30年)ブリンクマン指数の早見表
| 1日 | 10年 | 20年 | 30年 | 40年 |
|---|---|---|---|---|
| 5本 | 50 | 100 | 150 | 200 |
| 10本 | 100 | 200 | 300 | 400 |
| 20本 | 200 | 400 | 600 | 800 |
| 30本 | 300 | 600 | 900 | 1,200 |
| 40本 | 400 | 800 | 1,200 | 1,600 |
※ 左が1日の本数、上が喫煙年数。1日20本(1箱)を30年で 600、10本を20年で 200 です。
ブリンクマン指数が使われる場面
| 指数 | どこで使われるか |
|---|---|
| 200 以上 | 禁煙治療(禁煙外来)の保険適用の条件の1つ(35歳以上。35歳未満は本数・年数によらない) |
| 600 以上 | 肺がん検診ガイドラインの「重喫煙者」(禁煙から15年以内を含む)。低線量CT検査の推奨グレード A(50〜74歳、年1回) |
| 600 以上 | 50歳以上なら、厚生労働省の指針で市区町村の肺がん検診の喀痰細胞診の対象(過去に吸っていた人を含む)。国立がん研究センターの2025年度版ガイドラインでは、胸部X線との併用は推奨グレード D |
それぞれ e-ヘルスネット「禁煙治療ってどんなもの?」、国立がん研究センター「有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン 2025年度版」、厚生労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」(令和6年2月14日一部改正)による。
ブリンクマン指数の計算ガイド:使い方と年数の数え方
問診票や禁煙外来で「ブリンクマン指数」や「喫煙指数」を聞かれたときに使います。1日の本数と吸っていた年数をかけた数ですが、年数は数え違えやすいので、このページでは年齢から数えます。
こんなときに使えます
- 健康診断や肺がん検診の問診票に、喫煙指数を書くとき
- 禁煙治療を考えていて、保険適用の条件(200以上)に当たるか見たいとき
- たばこをやめた家族の、これまでの喫煙量をまとめたいとき
使い方
- 「1日の本数」に、ふだん吸っている(吸っていた)本数を入れます。
- 「吸い始めた年齢」と「今の年齢」を入れます。
- やめた人は「やめた年齢」を入れます。今も吸っている人は空欄のままにします。
計算の例
1日15本を22歳から吸い、57歳でやめた62歳の人は、15本 × 35年 = 525です。600未満なので、肺がん検診ガイドラインの重喫煙者には当たりません。
同じ人が今も吸っていれば、15本 × 40年 = 600になり、重喫煙者の基準(600以上)に当たります。やめた年齢を入れるかどうかで、結果が大きく変わります。
気をつけたいこと
- 禁煙治療の保険適用には、指数のほかにニコチン依存症のテスト(TDS)5点以上などの条件もあります。35歳未満の人には、指数の条件はありません。
- 途中で本数が変わった人は、問診票の書き方に合わせて、ふだんの本数で計算してください。
- 喀痰細胞診の対象(50歳以上・600以上)には、やめた人も含まれます。
よくある質問
ブリンクマン指数の計算方法は?
ブリンクマン指数200とは?
ブリンクマン指数600とは?
パック・イヤーとの違いは?
たばこをやめた人も計算できますか。
出典と適用年度
- 厚生労働省 e-ヘルスネット
- 禁煙治療ってどんなもの?(保険適用の条件: 35歳以上はブリンクマン指数200以上。最終更新 2024年3月6日)
- 国立がん研究センター
- 有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン 2025年度版(重喫煙者 = 喫煙指数600以上、禁煙から15年以内を含む)
- 厚生労働省
- がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(令和6年2月14日一部改正)別紙 1(1) 喀痰細胞診の対象者
本ツールの判定は目安です。診断ではありません。体重や健康のことは、医師・保健師・管理栄養士などにご相談ください。
要点
- ブリンクマン指数
1日の本数 × 喫煙年数 - 200 以上
禁煙治療の保険適用(35歳以上) - 600 以上
重喫煙者・喀痰細胞診(50歳以上) - パック・イヤー
指数 ÷ 20