売上原価の計算:期首棚卸高+仕入高−期末棚卸高(粗利・原価率も)
年初の在庫(期首棚卸高)・1年間の仕入高・年末の在庫(期末棚卸高)を入れると、売上原価を出します。売上高を入れれば粗利(売上総利益)と粗利率・原価率も。年末の在庫は最終仕入原価法でも計算できます。
売上原価(年初の在庫 + 仕入 − 年末の在庫)
5,800,000円
売上原価 = 年初の在庫 800,000円 + 仕入 6,000,000円 − 年末の在庫 1,000,000円 = 5,800,000円
粗利(売上総利益)= 売上 10,000,000円 − 売上原価 5,800,000円 = 4,200,000円・粗利率 42.0%・原価率 58.0%
年末の在庫は12月31日に数えた棚卸高。評価方法を届け出ていないと最終仕入原価法になります(国税庁)
売上原価は5,800,000円(年初の在庫800,000円+仕入6,000,000円−年末の在庫1,000,000円)売上原価の計算の流れ
- 12月31日に在庫を数え、年末の棚卸高を出す(数量 × 単価)。
- 売上原価 = 年初の棚卸高 + 1年間の仕入高 − 年末の棚卸高。年初の棚卸高は前の年の年末の棚卸高と同じ。
- 売上高 − 売上原価 = 売上総利益(粗利)。青色申告決算書では「差引原価」「差引金額」の欄。
※ 例:年初の在庫80万円+仕入600万円−年末の在庫100万円 = 売上原価580万円。売上1,000万円なら粗利は420万円(粗利率42%)。
売上原価の計算ガイド:使い方と棚卸しの数字の入れ方
個人事業の確定申告で、売上原価と粗利を出すときに使います。年末の在庫は金額で入れるほか、数量と最後に仕入れた単価から計算することもできます。
こんなときに使えます
- 青色申告決算書や収支内訳書を書く前に、売上原価を出しておきたいとき
- 年末の棚卸しを終えて、1年の粗利と粗利率を確かめたいとき
- 在庫の評価方法を届け出ていないので、最終仕入原価法で年末の在庫を計算したいとき
使い方
- 「年初の在庫(期首棚卸高)」と「1年間の仕入高」を入れます。年初の在庫は、前の年の年末の在庫と同じ金額です。
- 「年末の在庫」で入れ方を選びます。金額がわかっていれば「年末の在庫(期末棚卸高)」に、最終仕入原価法なら「年末の在庫の数量」と「最後に仕入れた単価」に入れます。
- 粗利も見たいときは「売上高」を入れます。
計算の例
年初の在庫450,000円、1年間の仕入高3,600,000円のお店で、年末に320個残り、最後に仕入れた単価が1,500円なら、年末の在庫は480,000円です。売上原価は3,570,000円になります。
この年の売上高が6,000,000円なら、粗利は2,430,000円、粗利率は40.5%です。
気をつけたいこと
- 商品の種類が多いときは、品目ごとに数量 × 単価を出して合計し、「年末の在庫(期末棚卸高)」に金額で入れます。
- 年末の在庫を多く数えると売上原価が減り、そのぶん利益が増えます。数え漏れや二重に数えた品がないか確かめます。
よくある質問
売上原価の計算式は?
年初(期首)の棚卸高 + 年間の仕入高 − 年末(期末)の棚卸高です(国税庁「青色申告の決算の手引き」)。仕入れたうち、売れ残って在庫になった分は今年の経費にならず、翌年に回ります。
最終仕入原価法とは?
年末の在庫を、年末にいちばん近い時期に仕入れた単価 × 年末の数量で評価する方法です。棚卸資産の評価方法を届け出ていない個人事業主はこの方法になります(国税庁)。
棚卸しはいつしますか。
個人事業は12月31日に在庫を実際に数えます。忙しくて年末にできないときは前後の日に数え、その間の仕入・売上で12月31日の在庫を計算します(国税庁)。
粗利との関係は?
売上高 − 売上原価 = 売上総利益(粗利)です。粗利 ÷ 売上高が粗利率、売上原価 ÷ 売上高が原価率です。
出典と適用年度
本ツールの計算結果は目安です。決算や申告の数字は、税理士・公認会計士などにご確認ください。
要点
- 売上原価
期首棚卸高 + 仕入高 − 期末棚卸高 - 棚卸し
12月31日 - 評価方法なし
最終仕入原価法 - 粗利
売上高 − 売上原価