eGFRの計算:血清クレアチニン・シスタチンCから推算GFRとCKDのGFR区分
性別・年齢と血液検査の血清クレアチニン(またはシスタチンC)を入れると、日本腎臓学会の推算式でeGFR(mL/分/1.73m²)とGFR区分(G1〜G5)を出します。日本腎臓学会の早見表と、すべての欄で同じ値になります。18歳以上が対象です。
eGFRcreat = 194 × 1.00−1.094 × 50−0.287 = 63.1 mL/分/1.73m²
GFR区分 G2(正常または軽度低下)
クレアチニンは筋肉量の影響を受けます。筋肉が少ない・多い人は、シスタチンCの式も参考にします
eGFRは63.1 mL/分/1.73m²(G2・正常または軽度低下)GFR区分(CKDの重症度分類)
| 区分 | eGFR | 状態 |
|---|---|---|
| G1 | 90以上 | 正常または高値 |
| G2 | 60〜89 | 正常または軽度低下 |
| G3a | 45〜59 | 軽度〜中等度低下 |
| G3b | 30〜44 | 中等度〜高度低下 |
| G4 | 15〜29 | 高度低下 |
| G5 | 15未満 | 末期腎不全 |
※ 日本腎臓学会。CKD(慢性腎臓病)は、腎障害を示す所見(とくに蛋白尿)か eGFR 60未満のどちらかが3か月以上続くときに診断され、重症度は原因の病気・GFR区分・蛋白尿区分を合わせて評価します。
クレアチニン値・年齢別のeGFR(男性)
| Cr | 30歳 | 50歳 | 70歳 |
|---|---|---|---|
| 0.60 | 127.8 G1 | 110.4 G1 | 100.2 G1 |
| 0.80 | 93.3 G1 | 80.6 G2 | 73.2 G2 |
| 1.00 | 73.1 G2 | 63.1 G2 | 57.3 G3a |
| 1.20 | 59.9 G3a | 51.7 G3a | 46.9 G3a |
| 1.50 | 46.9 G3a | 40.5 G3b | 36.8 G3b |
| 2.00 | 34.2 G3b | 29.6 G4 | 26.8 G4 |
| 3.00 | 22.0 G4 | 19.0 G4 | 17.2 G4 |
※ 表示は小数第1位、GFR区分は小数第2位まで見て判定(日本腎臓学会の早見表と同じ)。クレアチニンは酵素法の値を小数点以下2桁で使います。
eGFRの計算ガイド:使い方と検査値の入れ方
健康診断や血液検査の結果票にある血清クレアチニンの値から、腎臓の働きの目安になる eGFR を出します。結果票に eGFR が載っていないときや、前の年と比べたいときに使えます。
こんなときに使えます
- 健診の結果票にクレアチニンしか書かれておらず、eGFR を知りたいとき
- 前の年の結果と並べて、eGFR の変化を見たいとき
- シスタチンCも測ったので、2つの式の結果を比べたいとき
使い方
- 「性別」と「年齢」を入れます。推算式は18歳以上が対象です。
- 「使う検査値」で、血清クレアチニン・シスタチンC・両方のどれかを選びます。
- 結果票の値を入れます。単位は、クレアチニンが mg/dL、シスタチンCが mg/L です。
計算の例
60歳の女性で、血清クレアチニンが0.80 mg/dLなら、eGFR は56.5(mL/分/1.73m²)で、GFR区分はG3a(軽度〜中等度低下)です。
同じクレアチニンの値でも、70歳で計算すると54.1(G3a)になります。年齢が上がると、eGFR は低く出ます。
気をつけたいこと
- クレアチニンは筋肉量の影響を受けます。筋肉が少ない人や多い人は、シスタチンCの式も参考にします。
- 慢性腎臓病(CKD)かどうかは、eGFR だけでなく尿検査の結果なども合わせて判断されます。
- 前の年と比べるときは、同じ検査値(クレアチニンかシスタチンCか)でそろえてください。
よくある質問
eGFRとは?
eGFRの計算式は?
eGFRの正常値は?
シスタチンCの式はどんなときに使う?
年齢が上がるとeGFRは下がる?
出典と適用年度
本ツールの値は、日本腎臓学会の推算式による概算で、診断ではありません。推算式は18歳以上が対象で、筋肉量・妊娠・病気などで実際の腎機能とずれることがあります。検査結果の見方や治療のことは、医師にご相談ください。
要点
- eGFRcreat
194 × Cr^−1.094 × 年齢^−0.287(女性 ×0.739) - 60未満が3か月
慢性腎臓病(CKD) - G1・G2
90以上・60〜89 - 対象
18歳以上