不動産投資の利回り計算:表面利回り・経費を引いた実質利回り
物件価格と家賃を入れると、広告に出る表面利回りと、空室・経費・購入時の諸費用を入れた実質の利回り、1年の手残りを出します。広告の「利回り」は「予定家賃 ÷ 物件価格」で、税金や維持費を引く前の数字です。
表面利回り = 年間家賃 120万円 ÷ 物件価格 2,000万円 × 100 = 6.00%(満室・経費を引く前)
経費を引いた利回り(いわゆる実質利回り)=(114万円 − 経費 30万円)÷(2,000万円 + 諸費用 150万円)× 100 = 3.91%
1年の手残り(ローン返済・所得税の前)は84万円。購入額を回収するのに約25.6年
入居率95%で計算(満室なら年120万円)
広告の「利回り」は表面利回りです(予定賃料 ÷ 物件価格。税金や維持費を引く前で、家賃収入の保証ではない)
物件2,000万円・家賃月10万円の表面利回りは6.00%、経費を引くと3.91%表面利回りと実質利回りの違い
| 利回り | 計算 |
|---|---|
| 表面利回り | 1年間の予定家賃収入 ÷ 物件価格 × 100。広告の「利回り」はこれ(公正競争規約) |
| 実質利回り | (家賃収入 − 年間の経費)÷(物件価格 + 購入時の諸費用)× 100。決まった定義はなく、ここではこの式 |
※ 公正競争規約では、広告で「利回り」を表示するとき、予定賃料収入が確実に得られる保証はないこと、公租公課などの維持費を引く前であることを明示するよう定めています。
経費と諸費用に入れるもの
- 年間の経費
管理費・修繕積立金(区分マンション)、賃貸管理の委託料、固定資産税・都市計画税、火災保険料、修繕費 - 購入時の諸費用
仲介手数料、登録免許税・司法書士の報酬、不動産取得税、印紙税、ローンの手数料
不動産投資の利回り計算ガイド:使い方と広告の利回りとの比べ方
投資用のマンションやアパートを検討するときに、広告の利回りと、空室や経費を入れたあとの利回りを並べて確かめるページです。金額はすべて万円で入れます。
こんなときに使えます
- 不動産広告に出ている利回りが、経費を引くとどのくらいになるか知りたいとき
- 区分マンションと1棟アパートなど、条件のちがう物件を同じ物差しで比べたいとき
- 購入時の諸費用まで入れて、何年で元が取れるかの見当をつけたいとき
使い方
- 「物件価格」と「家賃(月額・満室)」を万円で入れます。1棟の物件なら、全部屋の家賃を合わせた額です。
- 「入居率」に、1年のうち部屋が埋まっていると見込む割合を入れます。満室で見るなら100%です。
- 「年間の経費」と「購入時の諸費用」を入れます。わからないうちは、販売会社の資料や見積もりの数字を使います。
計算の例
1,200万円の区分マンションで、家賃が月6.5万円なら、表面利回りは6.50%です。
入居率90%、年間の経費25万円、購入時の諸費用80万円を入れると、経費を引いた利回りは3.53%、1年の手残りは45.2万円です。購入にかかった額を回収するには、約28.3年かかる計算です。
気をつけたいこと
- 広告の利回りと比べるときは、「入居率」を100%、経費と諸費用を0にすると、広告と同じ表面利回りになります。
- 手残りは、ローンの返済や税金を引く前の金額です。ローンを使うなら、返済額を別に差し引いて考えます。
- 経費には、修繕費のように毎年同じではない費用も入ります。少なめに見積もると、利回りが高く出すぎます。
よくある質問
表面利回りの計算式は?
実質利回りとは?
利回りの目安は?
ローンの返済や税金は?
出典と適用年度
- 首都圏不動産公正取引協議会
- 不動産の表示に関する公正競争規約・同施行規則(施行規則第9条(46) 利回りの表示)
本ツールの計算結果は目安です。実際の利回りは、空室・修繕・金利・税金などで変わります。購入の前に、販売会社の資料や専門家の説明でご確認ください。
要点
- 表面利回り
年間家賃 ÷ 物件価格 - 実質利回り
(家賃 − 経費)÷(価格 + 諸費用) - 広告の利回り
経費を引く前・保証ではない - 例
2,000万円・月10万円 → 6.00%